開幕直前!特別対談!第一弾!
『東京ジャンクZ ライブショー'17夏』開幕直前になり、急遽集められた5人の劇団員たち。
彼らから見たライブショーの魅力や気になる新劇団員についての話をドドーンと公開!
(参加者:畑田哲大、鐵祐貴、薛朋花、柘植ノゾム、染谷ノエル)
鐵 いよいよ開幕目前になりましたが、『東京ジャンクZ ライブショー’17夏』の稽古中です!2015年冬、我々は自分たちのことをもっと知ってもらいたいと思い、未開の地である健康ランドに飛び出して、好評を博した企画を催しました。今回はその第二弾!というわけでまずは、今回の話をする前に前回を、
柘植 振り返ってみようと
鐵 いうことです。そもそもやろうって話になったのが?2015年の、いつ頃?
畑田 夏に交渉したんだよ。まねきの湯の担当の方と。
鐵 じゃあそれより前から企画立案したのか。
畑田 いや、思い立ってすぐ交渉に行ったから夏だよ。
鐵 そうだ!諸般の事情で劇場公演をやめて、特別な企画をって話になったんだった。
畑田 それで健康ランド公演を思いついて。
鐵 で観覧無料でやって多くの方にジャンクZを知ってもらうプロモーションみたいな公演にしようってなったんですよね。
柘植 一貫して慣れてないことをやったから、ものすごいドタバタでしたよね。畑田さんが稽古終盤でずっと「気を確かに」しか言ってなかったのが印象深い。
鐵・薛 そうだ(笑)
畑田 だから今回、音楽の岡田太郎さんに「前回より大丈夫そうやん」って言われた。
鐵 思わずネットで『今月の目標「気をたしかに」』っていう画像をわざわざ引っ張ってきて、ライングループのホーム画像にした記憶がある。
柘植 (笑)
薛 台本上がったのが遅かったですからね。
鐵 最終週あたりは、みんなずっと顔死んでた記憶がある。
薛 たしかに切羽詰まってましたね。
柘植 泣いちゃったメンバーもいたり、調理室借りて最後のミーティングしてただけなのにお葬式みたいになっちゃった。調理室なのに。
染谷 聞いてるだけでもう大変そう…。
鐵 ビビるわな。(笑)さすがに一回やってるから、今回あんなことは起き得ないと思うけど。(笑)
柘植 どうかなー。
鐵 本番いきなり平気でヤジが飛んできたから初日ブレブレだったし。
薛 あればびっくりした。
鐵 畑田さん初ステ終わった後に「さっきのはゲネです」ってみんなに言って回っってたし。
畑田 初ステの記憶なにもない。緞帳が開かなかったことしか覚えてないもん。
薛 そんなでしたっけ?
柘植 ダンスの最初の方足しか見えてなかった(笑)
畑田 …なんだけど、開いた時拍手が起こったから、ああなんとかなるんだろうなって思った。
鐵 って思った瞬間、自分が歌の出だしで何も出てこなくって「ぐちょぐちょ」言ってた記憶がある。死ぬかと思った。肝が冷えた。
薛 やばすぎますよそれは。
鐵 いやあれはみんながやばかったんだよ!裏で待機してて、最初に元劇団員3人と俺の歌から始まるんだけど、開演の合図が来たら、一人が急に「無理!無理!」とか言って震えだして。
薛 どうした。
鐵 それで他にいた2人はそいつより年が下だったから、先輩のやばいとこ見ちゃって影響受けて、「できるんでしょうか」とか言い出すし。
薛・柘植 (爆笑)
畑田 それで「出来ないです。」って帰ったら面白かったのに。
柘植 「もうできません、お風呂入ってきます」って言って。(笑)
鐵 俺は「お前ら今まで何回舞台踏んでんねん」って思ったから、「できるできる!」みたいにずーっと言ってて、いざ緞帳が開く段取りで開かないから、まぁ焦ったよ。
薛 ひどい。(笑)ま、今もうそんなことないですよね。さすがに緞帳が開かなくてもね。
畑田 誰か言い出すかもよ今回も。
薛 でも、温かいですよね。ヤジ飛ばしてくれるだけでも。なんて言われましたっけ?
鐵 誰かが帰るシーンかなんかで、役者が「もう帰る!」って言ったら酔っ払ったお客さんの1人が「いいから、早く帰れよ!」って叫んでたのは覚えてる。
染谷 (笑)
畑田 リラックスして酒飲んでる人たちがヤジを飛ばしてくるんだよな。
柘植 酒入ってるとテンションはアガるからね。本当に普通の舞台と全然違うから、今回も気を引き締めないと。
染谷 私、今回パニックになったらどうしよう。「ともかさーーーーーん(泣)」ってなっちゃうかも。
鐵 あるある、可能性はある。笑
柘植 普通に「お客さんが動いてる!」って思うもんね。
薛 やってる最中に、呼び鈴が鳴って「ビールお願いしまーす」みたいなのもあるし。
染谷 あー。
鐵 しかも暗くないからさ、お客さんの顔が全員見える。
染谷 そっか。そういう環境なんですね。
鐵 「あそこのグループは興味がないんだな」とかまで分かっちゃう。とまぁ色々あったけど、結局なんとか前回は拍手喝采で終わったのよ。
柘植 結果成功ということで。楽しかったしね。
薛 いや全然楽しむ余裕なかったなあ。
鐵 でも昼と夜の公演の間とかお風呂入ったりできたし。
柘植 朝起きて風呂入って昼夜間で風呂入って夜終わって風呂入ってたよ。
薛 いや風呂入りすぎ!
染谷 今回もみんなでゆっくりお風呂入りたいですね。
鐵 要は前回好評だったから今回やることになりました、とそういうことです。
畑田 それが全てだね。
鐵 前回終わった後に、「もう一回やってくれ」って担当者に言われたんですよね。
畑田 そう。だからもう一回やる。
鐵 今回は…畑田さんがやりたーいって言い出したのはいつだっけ。
畑田 やりたいってのは年がら年中言ってる。
薛 去年終わった後から、1年以内にはやりたいって言ってましたよね。
畑田 やりたいっていうか、定期的に顔出さないと、せっかくやったのに忘れられちゃうよって。
薛 色々あって1年半経っちゃいましたけど。
鐵 太郎さんもね、前回から引き続いてついてもらって。
薛 ライブショーからでしたっけ?音楽をやってもらったの。
畑田 そうだね。
薛 その後何回かやってもらって。オリジナルの曲も作ってもらって。今回も楽しい曲ですよね。
柘植 楽しい!夏らしい!曲になってるんで皆さんお楽しみに。
薛 一緒に歌ってくださいね。
畑田 いきなりは歌えないでしょ。
染谷 覚えやすいメロディだし!
柘植 耳に入りやすいって自分で言ってたじゃないですか!
畑田 一回聞いただけで歌えるぅ?
柘植 歌いましょうよ。
鐵 耳に残りやすいメロディーでってお願いしたんじゃないですか。で、今回更に振付を中林舞さんにお願いしたんですよね。舞さんの振りもね!
柘植 かぁっこいいアレ。
染谷 可愛いですよね。
薛 面白いです。
鐵 全部揃ってる!
柘植 素晴らしい。
鐵 畑田さんがね、別の現場で、太郎さんと舞さんと出会ったんですよね。
畑田 もう結構前だけどね。太郎さんと舞さんと一緒になるのはそれ以来。
一同 へー!
柘植 強力タッグですね。
鐵 で、殺陣振付は保戸塚侑大さんが相変わらずやってくれてね。
柘植 これはいつものメンバー。もうすっかりジャンクファミリーです。
鐵 あと前回から引き続き、Seiren Musical Projectから出演者を引き連れて。
薛 前回出演者の素晴らしい後輩の方々を。
鐵 それでパワーアップしてるわけです。
畑田 あと日数もね。
柘植 3倍!
鐵 しかもお盆休みとシルバーウィークにやらせてもらえるという!
畑田 交渉に行ったら、支配人さんは変わったんだけど、「ちょっと社員にも聞いてみます」って言われて。覚えててくれた社員さんもいたんだと思う。
鐵 今回は、前回よりも普段ジャンクZがやっていることに寄ってるというか、
柘植 劇場に観に来て体感できる演劇を、温泉でも観られるように持っていくっていうコンセプトが今回はあるんだよね。音響も照明も前回よりもパワーアップしてるし。あとは前回よりダンスと歌の量が超増えたよね。
畑田 アクションの量は…変わんないかあんまり。踊ってる時間が長い。
鐵 同時並行で違うことやってる時間は増えた気がする。アクションやりつつ歌ってとか。
薛 踊って戦うっていうのもありますしね。
柘植 そして、今回はマジックがあるんだ。
染谷 前はなかったんですか?マジック。
畑田 そう、そこが前はジャグリングだったんだけど、今回はマジック。
柘植 マジックショー!
鐵 お客さんにウケるね!こんな風にパワーアップしております。
薛 染谷ノエルちゃんが劇団員になって初めての公演ですね。
染谷 はーい。
薛 ノエルでーす。
鐵 なんでお前が名乗るねん。ノエルはジャンクZのどの作品を見たの?
染谷 『蒼いラフレシアの鼓動』(以下、ラフレシア)と『HARD LUCK SHOW』ですかね。
鐵 じゃあ、入った瞬間に真逆のことやってんだね。
薛 本当ですよね。
染谷 そうなんですよ、ジャンクZのシリアス作品を観て。
柘植 よくそれで入ろうと思ったね。普段は今回みたいなエンタメのが多いのに。
染谷 畑田さんは気に入らなかったみたいですけど、私は結構好きだったんですよね。
畑田 気に入らないって?あなたのこと?
染谷 違う違う!ラフレシアとか作品のテイストが!
畑田 ああ、気に入らないっていうか、シリアスな話よりは今回みたいな方が好きっていうことだから。
染谷 でも、こういうことやってるのは知ってました。ブログもTwitterも見てたので。
一同 へー。
鐵 なんでラフレシアは観にきたの?
染谷 早稲田大学の演劇研究会に入ろうかなって思ってて。
一同 へー!
染谷 日本に帰ってきて、大学入って初めて観た早稲田の演劇がそれだったんです。他の早稲田の演劇や、他大学も観てたんですけど、一番最初がラフレシアでした。
柘植 しかも2回観にきてくれたんだよね。
染谷 2回観ました。席変えて。最初一番前で。『HARD LUCK SHOW』も2回観てます。
鐵 ラフレシアを観てさ、なにを思ったの?
染谷 おもしろーい。
鐵 うっすいな!笑
畑田 小並感。
染谷 劇研に入ろうかなーと思ってて、でもいろんなとこ観てて、
鐵 そんな中、初めて観たラフレシアのインパクトが強かったってことだよね。日本帰って来てね。それで、今稽古しててどうよ?
染谷 あー、うー…楽しいです。
一同 小並感(笑)
染谷 どうですかって、難しい…。
薛 まーでも楽しくって何よりですよ。
柘植 慣れた?
染谷 いや緊張してますよ。
鐵 嘘だよ、だいぶ慣れたでしょ?すでに嫌われてる感じするもん。
畑田 それは鐵が勝手にテンパってるんだよ。「ノエルに嫌われる、ノエルに嫌われる」って。
染谷 鐵さんは嫌いじゃないですよ。
鐵 お!やったよかった!!でも朋花が今一番ノエルと仲良いよね。
薛 そうですね。
畑田 それはよかった。
染谷 私が朋花さんを好きなだけです。
薛 嬉しいー!
鐵 朋花の姉御感がノエルが入ったことによりどんどん増して来たよね。
柘植 嬉しいでしょ、妹分ができて。
薛 可愛い妹ですよ。でも、今までにいないキャラですよね!
鐵 そうそうそうそう。
柘植 どういうキャラ?説明してみて。
薛 華奢ですよね。
柘植 華奢?
薛 華奢…可憐?
鐵・柘植 ああ、ああ。
鐵 印象一緒。多分。
染谷 適当じゃないですか!
鐵 そんなことないよ!いないタイプ、っていうのは、入団してもらおうってなった時からあったよね。貴重。
染谷 それは私も感じてて。「異色だね」みたいなことを、ジャンクZを知ってる友人とかに言われて。馴染んでいけるのかっていう不安はありました。
鐵 それは解消されました?
染谷 …頑張ります。
薛 まだなんだ!解消されてないんだ!
鐵 まさかイギリスでミュージカル勉強した人が入るとは思わなかったよ。
畑田 サンバステップはあんまりできなかったけど。
染谷 本当にー。
鐵 サンバのリズムはイギリスにないからね!
染谷 でもできるようになりました!
畑田 鐵の次ぐらいに怪しかったよ。一番怪しいのは鐵だけど。
鐵 踊りはやってなかったの?
染谷 踊りはあんまやってないです。
鐵 お歌ね。お歌をやってたのね。
染谷 ダンスは、初心者レベルのところでやってたくらいです。
鐵 お歌専門ですってよ、朋花さん。
薛 あらま。上手ですよね!
鐵 うん。
染谷 鐵さん聴いたことなくないですか?
鐵 劇中、一青窈みたいな歌い方してるじゃん。。…あ!そっかお前らカラオケいってんだ!
柘植 そうだよ。
染谷 鐵さん以外。
鐵 羨ましい!カラオケで何歌ってたの?
薛 「そばかす」とか、YUIとか歌ってました。
畑田 超かっこよかった。
薛 綺麗に歌いますよね。
鐵 話変わって、今回の作品は演劇界隈からは熊野さんとレベッカと、萩原くんが出演ですね。萩原君は去年のオーディションに来てくれたんです。これはまあ言えないんですけど、畑田さん曰く、ある特技一本釣り。
染谷 もともと知ってたわけでは?
畑田・鐵 全くなかった。
薛 観てくれてはいたんですよね。
畑田 前回のライブショー観に来てくれてるからね。
鐵 珍しいお客さん。
染谷 運動神経いいですよね。アクロバティックで。
畑田 いいんだか悪いんだかわかんない時あるよね?
鐵 ある!ダンスが全然。
畑田 ダンスとかになると突然鐵っぽくなるよね。
鐵 俺ほんと同類見つけたって思いましたもん。
染谷 でも武道とかの方はすごい上手。
薛 身軽よね。
柘植 器械体操とかああいうね。
畑田 鳥人間だし。
薛 鳥人間コンテストに出たっていう。
鐵 あれ、すごいよね!熊さんは、何年振り?3年ぶり?『野村満載』以来の出演。相変わらず愉快ですね、熊さんは。楽しい人ですよ。マジックするし。
柘植 小ネタいっぱい仕込んでくれるし。
染谷 初対面の時から「名前の由来なに?」とか「家族構成は?」とかすごい聞かれて。
柘植 熊さんのおかげでノエルの情報いっぱい聞けた。
染谷 無駄な情報。未だにみんな覚えてるのがすごい。
柘植 生トマトが嫌い。
薛 焼肉が好き。
鐵 でもあの人、稽古初日、二人で話してたら、「ほんと無理。ほんと無理。もう、緊張する。」って言ってたよ(笑)
畑田 未だにしてるっぽい。
鐵 普段、上の人がいる現場が多いから。
畑田 いつも謝られるよ、先輩ヅラしてごめんねって。
染谷 ツイッターでも言ってますよね、緊張してるって。
鐵 で、レベッカは1年前の本公演に続いての出演で、相変わらずパーリィピーポーな感じで。
柘植 明るいお姉さんポジだよね。
鐵 …もうコメント無いね、レベッカは。
柘植 レベッカはそんなもんだね。
一同(笑)
鐵 あと、Seiren Musical Projectの3人組ね。個性が強いんだよあの3人。
薛 めちゃくちゃ強い。
鐵 ようあの3人集まったわ。
薛 衿佳ちゃんがダンスが上手!
柘植 あと怖い。時たま意味が分からないことをぶっこんでくる。
鐵 舞衣ちゃんも歌の指導になると怖い。「お前の音は違う」って言われる。
薛 音程に厳しい。笑
染谷 萩原くんにもめっちゃキレてました。笑
柘植 普段は優しい。
鐵 そして漫画に出てきそうなキャラの川島くん。よくこの3人が揃ったな、と思う。笑
そんな個性がいる中でも、常連の遼くんは相変わらずキレッキレでかっけーし。
柘植 目も殺陣もキレッキレで。
薛 今回は殺陣もつけてくれましたしね。
畑田 遼くんはやっぱかっこいいね。
染谷 ファンです、私。
鐵 うん、一番かっこいい。
畑田 でもジャンクに出る度にあの人は頭おかしくなってるよ。
鐵 うん(笑)突拍子もない演技プランをぶつけてくる。のに、すごいい子。そして、仙石さん!
柘植 仙石さんも、前回に引き続き。
鐵 最年長。
畑田 でもあの人すごい、キレッキレだし、飲み込み早いし。
鐵 若いんだよなあ、仙石さんて。
染谷 見た目も若いですよね。
柘植 前回出演してもらったのが会話劇だったから、アクションやってるの観てすっごいびっくりしました。雄叫びあげてて、すごい面白くて。で、仙石さんは8月だけで、9月は尊望がね!舞い戻って来るという。劇団をやめたのに!笑
畑田 どんな顔して戻って来るんだろうね。
薛 そんな!誰が呼んだんですか!
鐵 俺らが呼んだんだけど。笑
染谷 ラフレシアに出てましたよね?
薛 出てた、屋台のおじさん。
染谷 憶えてます。
鐵 あの人もキレッキレ。
染谷 めちゃくちゃジャンプ高い人ですよね。
柘植 そう、ジャンプが高いでお馴染みの(笑)
鐵 9月は、萩原くんと尊望が張り合ってるのが想像つく。
柘植 あー!めっちゃ面白そう。似てるもんねなんか。
畑田 でも萩原くんが遠慮しちゃいそう。
染谷 礼儀正しいから萩原くんも。
畑田 あの子もよくわかんない。萩原くんも。礼儀正しいし、普通に喋ってると知識すごいあるし、だけどなんか、なんか馬鹿だよね。
薛 急に変なこと言い出しますよね。
鐵 こんな愉快な座組でやってますよ。
薛 えぇ。
鐵 じゃあ最後に。
柘植 最後に。
染谷 新メンバーですが、精一杯頑張りますー!
畑田 なんだかんだ今はライブショーが一番やりたい事かもしれません。是非遊びに来てください。
鐵 夏フェスっぽいことやりまーす。是非是非騒ぎにいらっしゃいませ!
薛 お楽しみに!!
柘植 お盆とシルバーウィーク、遊びに来てくださいねー!
特別対談第二弾!〜畑田哲大×中林舞〜
畑田:今日で舞さんにお願いした振付稽古は終わりました。ありがとうございました。とっても楽しい振付で僕もワクワクしながら踊りました。
中林:ありがとうございます。でもハードですよね?
畑田:ハードはハードです。笑
中林:ここから練習が必要ですね。
畑田:特に劇団員が出来てないので…。
中林:え、でも出来るようになってましたよ。前回初めて振り渡しした時に「難しかったかなー。」と思ったんですけど、ちゃんと練習して出来るようにみんなしてくれるので、嬉しいです。ポテンシャルが高いなと。今日の稽古始めも「あぁ!出来てる!」って。笑
畑田:そうですよね、ニコニコされてて、僕も安心しました。
今回先生にはオープニングとエンディング、あとネタ曲の振付をお願いしたんですが、初めて振付を渡された時、自分のことも含めて、「これは出来るのか…?」とぞわぞわしたんですよ。けど、一応形にはなって良かったです。帰ってから改めて振付の動画見たら、すごい楽しい振りになっていて、ちゃんとやれば楽しんでもらえそうだなと思いました。
だから、動きを揃えるために振りを簡略化しようってなった時も「あそこの振りだけは減らさないでください!」って食い下がりましたもん。笑
中林:そうでしたね。笑
この演目って歌とかダンスとか殺陣とか多いから、役者さんが、普段のセリフを覚えて芝居にしていくのとはまた違った脳の回路を使っていると思うので、先日稽古に始めてお邪魔した時に、「時間があっても、足りなさそうだなぁ。」という印象だったんです。でも、皆さんちゃんと出来てるようになっていて。次来た時には出来てるんですよね!
畑田:これで本番、緊張のあまりボロボロだったら…。笑
今日も稽古中、一人が間違えて、みんなつられて間違えたようにならないといいですけど。
でも、総合評価としては我々優秀って事で良いんですかね。笑
中林:ですね。笑
この座組、バランスが良いですよね。Seiren Musical Projectの佐護ちゃんや衿佳ちゃんとかレベッカちゃんみたいに安心感のある人と、間違っちゃうけど良い味出してて、目がいっちゃう人とかいて。
畑田:今回いろんな人がいますから。
畑田:舞さんってこんなにキャリアのない若い劇団って初めてですか?
中林:初めてです。
畑田:どうですか?笑
中林:え、楽しいですよ!普段アイドルの振付もやっていてみんな10代だったりするんですが、演劇関係でこれだけ若い人たちの振付をやったことはなかったので楽しいです。芝居で関わりがあるのはやっぱり自分と同世代が多いですからね。
みんな、可愛い。笑
畑田:一回り違う子もいますもんね。
中林:畑田さんとお会いした公演がDULL-COLORED POPの『河童』という作品だったんですが、主宰の谷さんは同い年なので、やっぱりそういう現場が多いんですよ。
畑田:音楽の太郎さんも、「まさかここで再会するとは。」って言ってました。太郎さんの音楽は、振付家の舞さんから見て、どうですか?
中林:斬新!私にとっては。アイドルミュージックとかともちょっと違ってるし、舞台で振付する時はクラブミュージック的な歌詞のないものが多いから、斬新。去年、オレノグラフィティさん音楽の、「嫌われ松子の一生」という舞台の振付をして、その時も新鮮で、楽しいって思ったんですけど、毛色は違うけど近い感じで。振付考えるときの新鮮さが楽しいですね。あと、歌詞が面白いなと思いました。
畑田:歌詞は僕ですね!え、それは、ネタの方ですか?メインの方?
中林:ネタの方は、ずーっと面白くて。
畑田:ネタの方、すごい褒めてくださいましたもんね。笑
中林:ネタの方は、曲と歌詞をいただいてから、「あ、これはふざけてればいいんだ。」と思って。振りを考えてる最中も皆さんに振り移ししてたときも終始ふざけ通しでした。笑
畑田:メインの方はまあまあ真面目に考えたんですけどね?
中林:でも結構…。
畑田:根がふざけてるんですかね…。
中林:根がふざけてるんだと思う。笑
中々「館林」は出てこないし、キラーチューン的なあそこも親父ギャグみたいな雰囲気あるし…。素晴らしいと思いますけれども。
畑田:まあまあ真面目に考えたんだけどなぁ…。あれ、地元の漫画喫茶「ゲラゲラ」に12時間居座って考えたんですよ。
中林:すごいじゃないですか、そんな、全力でふざけてて。
畑田:ネタの方が時間かかったんですけどね、今回は。ネタの曲っていうのは、前回で言えばSEKAI NO OWARI『Dragon Night』のオマージュ、みたいな、ある曲をモチーフにしたものなんです。その、ある曲自体はゴールデンウィークくらいには決まっていて。で、太郎さんと打ち合わせして、「ネタの方の歌詞を先に渡します。」って言ってたんですけど全然それができなくて。顔合わせの時もまだ書き上がってなかったくらいです…。
中林:へー…。そんなに真剣に考えて、怒られるかもしれないのヤバいですね。笑
畑田:まあ、怒られるのは僕だけじゃないですからね!僕と、音楽家と、振付がみんないっしょにん怒られますからね!これは全員が悪い!
中林:(笑)
畑田:太郎さんはこの前稽古にきて、ネタの振りを見てくださったんですけど、すごい喜んでました。ゲラゲラ笑ってて。
中林:それは嬉しい。音楽を作った方に喜んでもらえるのは結構嬉しくて。
畑田:本番はお二人同じ日に見にきてくださるので、お二人でいろいろ言いながら見ていただければと。…凹むんだろうなあ初日。
中林:でもどうなんですかね?普段振付するとき、オープニングの時はお客さんが舞台を見てるってことが前提じゃないですか。でも今回は、「なんか音楽鳴ってる、幕開いてる。」くらいの感じで見る人が結構いるんだろうなと思って。どういう感じなんですかね?
畑田:ちゃんとこっちを見てもらえるように、本番前から仕掛けはたくさん作っているんですけど。稽古でもよく言っているのは、「観られているのが当たり前じゃないからね。」ということです。振り向かせることが1つめ。2つめは、振り向いてもらったの視線を、こっちにキープさせること。3つめ、視線をキープして、面白いと思ってもらえるようにすること。というのを、常に念頭に置いているんです。で、前回オープニングでいうと、意外にも幕が開いた時に、拍手が起こったんですよ。
中林:んー!
畑田:それはちょっと意外だったというか、一応受け入れてもらえたんだなっていう安心はちょっとあったんですよね。
中林:なんか始まるんだなって思ってもらえたんですね。
畑田:今回は特に幕が開いたらもう、手拍子で盛り上がれる感じなので、そこで一緒にお客さんも乗ってくれたら、まず掴めるかなと思っています。そこからあの楽しい振りに入るので。メインの曲は、何回かやるじゃないですか。だから、最後にはちっちゃい子とかが、一緒に真似してくれてたら嬉しいですよね。
中林:本当ですよね。見様見真似であれやってくれたら、感動しますね。
畑田:そういうの、舞台上からみえたらちょっとうるっとするんです。客席がよく見えるんですよ。明るいんで。
中林:広いんですよね?
畑田:広くて、前の明かりがあんまりないので、よく見えるんです、顔が。
中林:面白いですよね。この企画、面白いと思います。
中林:そういえばさっきもチラッと出ましたが、岡田さんが突っ込んでるっていう話は聞いてます。さすがは西の方。
畑田:ネタの曲を送った後も、「お前アホちゃうか?」って言われました。笑
中林:あれは確かに…。一番最初に、全部揃ってデータいただいたのが、ネタの方だったじゃないですか。だから、「あ、くだらないんだなぁー」ってそこでわかる、っていう。笑
畑田:初めてやる劇団で。笑
中林:すごいわかりました。笑
畑田:振り稽古の前に、一度稽古場に来ていただいたじゃないですか。その時も変なことやってましたよね?
中林:すごい楽しかったですあれ。ネタ曲くださって、「あ、くだらないんだな」と思ったんですけど、ふざけ方が本気なんだと気付いて。
畑田:ごめんなさい、そんなものにつき合わせちゃって…。
中林:ギャグって、種類がいろいろあるから、くだらないこととギャグだってことはわかったんですけどどういう種類のギャグなんだろうなって思って。「確認をしなければ。」と思って稽古場に行ったんです。そうしたら、ちょうど、もしかしたら全体的にああなのかもしれないけど、ギャグだなってところをやってて、「あ、わかった、そういう感じか!」と。
畑田:全く悪気なくやってますからね。あれがかっこいいと思ってやってます。
中林:楽しいです。ともちゃん(薛朋花)なんかは、あの時、山口百恵に見えました。
畑田:(笑)あの人はカラオケ行くと最初に「プレイバックpart2」歌うんですよ。
中林:ほんとに、「山口百恵だーーー!」と思って。しかもなんというか、リアリティがあるっていうか、「なんか知ってるこの人…山口百恵だー」ってなるんだけど、ずっと通して見ていると、最後はふざけてるんだなってことだけが残る、みたいな。笑
畑田:多分、それは本当にそうで、前回のライブショーでも朋花が一番人気だったんですよ。
中林:おー!
畑田:お年寄りにもちっちゃい子にもすごいウケてて。
中林:面白いですよね…ふざけてるけど、山口百恵を全くディスってない…オマージュですよね。
畑田:生きるオマージュです。僕らがこれを真似しろっていってもできないですもの。
中林:山口百恵の動画とかみても、日舞みたいな小さなニュアンスで表現してくるみたいなのがあって、あれが昭和アイドルの素晴らしさみたいなところでもあるんですが。
畑田:それに通づるものが、朋花にはあると。
中林:憧れですよ。私やりすぎちゃうから。
畑田:しれっとやりますからねあの人は。
なんだか、楽しんでもらえてるようで良かったです。僕は最初、お願いした時にも書いたかもしれないですけれど、ちゃんと職業で振付をやっている方に頼むのが初めてだったので、「失礼なことをしてしまうんじゃないかとか、ふざけんな。」って思われるんじゃないかとか、考えていたので…。
中林:全然、全然。
畑田:最初劇団員に、「舞先生にお願いしたいんだよね」って言った時も、「大丈夫なんですかそれは」って言われて。
中林:ほんと全然。ありがたい。
畑田:良かったです。縁は切られなさそうで。笑 あ、でも本番で失敗しちゃったら…。
中林:大丈夫だと思いますけどね?みんななら。
畑田:頑張ります。